「ドンロー主義」について(6):トルーマン・ドクトリンからブッシュ・ドクトリンへ

第二次大戦後、米国はモンロー・ドクトリンを「集団的自衛権」として国連体制に組み込み、NATOや日米同盟など入れ子型を通じた安全保障を構築した。トルーマン・ドクトリンはこれを世界化した。冷戦後もブッシュ・ドクトリンに形を変えて二項対立的思考が残存したが、トランプは19世紀的モンロー主義への回帰を志向している。
篠田英朗 2026.01.15
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入れ子型のモンロー・ドクトリンの仕組み 

 第二次世界大戦後、アメリカは国際組織への加入を躊躇することはなくなった。日本の真珠湾攻撃が、「第力圏」のせめぎあいから生まれたと認識されたからだ。モンロー・ドクトリンが放棄されたのだと説明する者もる。

 しかし実際には、モンロー・ドクトリンの延長線上に国際機構を捉えるというウィルソン主義の思考枠組みは、維持されていた。1945年に国際連合を設立する際にも、メリカの政府関係者は、国連憲章はモンロー・ドクトリンを否定しない、と強調した。モンロー・ドクトリンは、国連憲章51条に一般性の高い法規範として導入された「集団的自衛権」の先行的な事例として位置づけられることになった。

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  • モンロー・ドクトリンとトルーマン・ドクトリン
  • ブッシュ・ドクトリンとモンロー・ドクトリン
  • トランプ・コロラリーの19世紀的性格

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