西アフリカから見るグローバル化の後の世界(1):ベナン
外務省事業でベナン・セネガル・ギニアを6日間訪問し講演や意見交換を実施した。現地交流で理解を深めたことをふまえ、西アフリカを「グローバル化後」の視点から論じる方針を、連載で示していく。ベナンについては、高成長の一方、権力集中やクーデター未遂、北部へのテロ浸透、南北格差、奴隷貿易の歴史と反植民地主義、中国の影響、日本との安定協力の重要性を指摘。
篠田英朗
2026.02.23
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西アフリカ諸国訪問
外務省の知的交流事業で西アフリカのベナン、セネガル、ギニアの三カ国を歴訪した。現地諸国での滞在日数は6日間で、3カ国をめぐり、大学等で5回講演を行い、加えて現地シンクタンク・研究機関での意見交換会、外交官・国際機関高官との各種会合、メディア対応などで、移動の時間も含めると連日にわたって朝から晩まで全く休みのない、びっしり詰まった日程であった。(おかげで『The Letter』の更新も少し間が空いてしまいました・・・。)
西アフリカ情勢は複雑で、どれだけ頑張ったとしても6日間で詳細を把握したと主張できるわけではない。他方、やはり訪問して多方面の現地の知識階層の方々と緊密に意見交換したり、講演後に学生さんを中心にした方々との質疑応答などをへたりすると、現地の理解がよりいっそう具体的になった気がしてくることは、確かである。
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- ベナンという国
- 昨年12月のクーデター未遂
- テロリスト勢力の暗躍
- クーデターとテロ組織の浸食の関係
- 奴隷貿易の歴史
- ベナンと日本
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