セネガル:西アフリカから見るグローバル化の後の世界(2)
西アフリカ仏語圏でセネガルは、経済規模では劣るものの、植民地期以来の行政・外交機能の集積とクーデターのない政治的安定により、地域の政治的枢要国となっている。近年は債務増大や人口増加、イスラム圏との関係変化など新たな課題に直面するが、日本にとっては重要な交流拠点であり、FOIPを含む対アフリカ戦略の試金石となる。
篠田英朗
2026.02.24
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西アフリカで独自の地位を持つセネガル
今回の西アフリカ諸国歴訪での二カ国目の訪問国は、セネガルだった。私は、セネガルの首都ダカールには、以前にも国際機関職員に対する聞き取り調査などを目的にして訪問したことはある。私が、紛争(後)国ではない場所に、調査目的で行くのは、紛争(後)国の情勢分析を扱う組織や専門家が数多くいるからだ。
セネガル(ダカール)は、西アフリカにおいて独特の存在感を持つ。西アフリカ(仏語圏)諸国を見渡す国際機関の地域事務所が存在し、諸国の駐セネガル外交団の位置づけは高い。
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- なぜセネガルの地位が高く見えるのかは数字ではわからない
- フランス植民地時代の歴史
- 政治的安定の伝統と自負
- セネガルに対する懸念
- 公的債務問題
- 人口爆発
- イスラム主義の問題
- セネガルと日本
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