ギニア:西アフリカから見るグローバル化の後の世界(3)

ギニアは内戦を回避しつつも独裁とクーデターを繰り返してきた。現在も軍事主導体制下にあるが、国際社会と全面対決は避けている。豊富な資源と中国投資に支えられ高成長を続ける一方、政治的自由や分配の課題を抱える。日本は地域情勢を踏まえ、慎重かつ安定的な関係維持が求められる。
篠田英朗 2026.02.25
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ギニアの位置づけ

 今回の三番目の訪問国は、ギニアだった。セネガルのダカールが特有の外交の場を形成している町だとすると、どうしてもギニアは地味だ。私自身も、ギニアについては、今まで訪問する機会がなかった。

 他方、私は、2000年代に頻繁に調査目的で、野心的な内容を持つ大規模な国連PKOが展開していたシエラレオネやリベリアを訪問していた。2013年から23年までは、マリに大規模な国連PKOが展開していたし、外交交渉が行われがちなセネガルとあわせて、調査訪問した。それらの諸国は、いずれもギニアと国境を共有する隣国だ。いずれの訪問の際にも、隣国ギニアのことを気にかける現地の人々と会話をしたことがある。

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  • クーデター政権の位置づけ
  • 目覚ましい経済成長
  •  ギニアと日本の関係

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