アメリカが目指す「名誉ある撤退」

米国は当初の体制転換目標を失い、戦争終結と軍事展開解除を図る「名誉ある撤退」を模索している。イスラエルの安全を損なわず成果を示すため、ウラン問題やホルムズ海峡を交渉材料とするが、イランの強硬条件との折り合いは難しく、創造性と政治判断が必要である。ただ和平に向けた図式そのものは見えているとは言える。
篠田英朗 2026.04.18
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イランとアメリカ/イスラエルの立ち位置は見えている

 前回の記事を書いてから、まだ一週間もたっていないが、その間に中東情勢で色々なことが起こってきている。パキスタンにおけるアメリカとイランの間の協議は決裂した。しかし2週間とされた停戦は維持されている。その一方で、アメリカがオマーン湾で、イランの港湾に入出する船舶の通行を止める、という海上封鎖作戦を行い始めた。イランのホルムズ海峡管理を突き崩す狙いだと推察される。この海上封鎖には、国際法上の根拠がなく、イランは反発し、中国なども批判している。

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続きは、4490文字あります。
  • アメリカの立ち位置「名誉ある撤退(Peace with Honor)」
  • 模索されている「名誉」
  • ホルムズ海峡「封鎖」解除の交換
  • イランの立場
  • イスラエルの立ち位置
  • 「名誉」は見つかるか

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追記:イランの弾薬の早期枯渇という幻想は誰が流布させたのか:その責任