揺れるアラブ諸国~湾岸諸国は割れるのか~

イランは報復として湾岸諸国等の米軍基地・経済施設を攻撃し、各国は報復を控えつつ対応に苦慮。攻撃頻度の差は湾岸諸国分断を狙う可能性があり、UAE強硬・オマーン融和など立場の違いが顕在化。中東全体でも多方面で戦闘が拡大している。
篠田英朗 2026.03.28
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イランの湾岸諸国攻撃

 2月28日のアメリカ・イスラエルによるイラン攻撃で、最高指導者ハメネイ師が、家族と共に殺害された。これによってイランは、かねてより用意していた報復オプションのうち、最高レベルを発動したと想定される。それは、イスラエルに対する攻撃のみならず、ペルシャ湾をはさんでイランと対峙する湾岸諸国の米軍基地への攻撃を含んでいた。

 このイランの反応について、トランプ大統領は、「驚きだった」といった発言をしている。実際には、イランは、最高指導者が殺害されたら、湾岸諸国を標的にした報復を行うことを事前に警告していた。アメリカ政府内の情報共有・意思決定がどうなっているのか気になるところだが、ここではそれについては論じない。アメリカを驚かせた湾岸諸国への攻撃が、どのような意味を持つものなのかについて、書いておきたい。

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  • 湾岸諸国攻撃への反応
  • 湾岸諸国攻撃の両義性
  • 複雑なイラクの動向
  •  その他、レバノン、イエメンの動き
  •  中東の勢力図の変動

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