「体制転換」という名の幻想の政策:いつ生まれたか 

米国は「体制転換」幻想に囚われている。冷戦終結の成功体験が信念化し、1998年のイラク解放法やブッシュ政権で政策化されたが、中東介入は失敗を重ねた。中国の台頭もあり、その幻想に基づく政策は、構造的に行き詰まっている。
篠田英朗 2026.04.02
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「体制転換」へのこだわり

 トランプ大統領は、もともと誇張あるいは虚言が目立つ人物であったが、最近の「イランの体制転換はすでに起こった」という発言は、中身の空虚さが格別だ。

 2月28日のイラン攻撃は、体制転換を狙ったものであったが、「技術に溺れた賭け」と私が即座に書いたように、幻想にもとづくものであった。https://shinodahideaki.theletter.jp/posts/074b8ecd-0ac2-4387-a15c-ce427e6f15ff 狙った結果が得られなかったので、今ある現実で結果がすでに出ている、という話に作り替えるという方針に変化しているようだ。

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続きは、3587文字あります。
  • 冷戦終焉の原体験
  • 「体制転換(regime change)」という概念の確立
  • 中東における「体制転換」の意味
  •  トランプ大統領の軽率な実験と挫折
  • 天安門事件という「未完の体制転換」

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追記:イランの弾薬の早期枯渇という幻想は誰が流布させたのか:その責任