泥沼化し始めたイスラエル・イラン戦争

イスラエルとイランの戦争は泥沼化しており、イスラエルは「標的殺害」で優位に立つものの、決定的な成果は乏しい。イランは、消耗戦に持ち込むことで敗北を避ける戦略を採っている。ネタニヤフ首相はアメリカの介入に賭ける危険な賭けをしているが、戦争は拡大する一方で出口が見えない。
篠田英朗 2025.06.21
読者限定

世界最高の暗殺集団・イスラエル政府

 イスラエル・イラン戦争が泥沼の様相を呈してきている。

 イスラエルとの軍事協力を進めてきた日本では、イスラエル擁護のみならず、イスラエルの能力の過剰評価が、根強いようだ。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、1628文字あります。
  • イスラエルの戦争目的とイランの戦争目的
  • 消耗戦の見込みへ

すでに登録された方はこちら

読者限定
アフリカにあるモザンビークという国
読者限定
一極支配の後は、二極分化ではなく、多極化する世界
読者限定
アフリカの位置づけ:TICADホームタウン構想の喧騒が語ること
サポートメンバー限定
ロシアの戦争終結の条件の変化をどう分析するか
読者限定
ロシア・ウクライナ戦争停戦交渉における連立方程式
読者限定
「ウクライナは勝たなければならない」主義者のトランプ非難(責任転嫁)に...
サポートメンバー限定
反ロシアで結束する日本の軍事安全保障専門家コミュニティの今後
読者限定
広島原爆慰霊碑の碑文について