高市首相が無視したのは「戦略的曖昧性」
高市首相の「台湾有事」をめぐる国会答弁を発端にした日本と中国の間の舌戦は、日本国内では「媚中」派と「反中」派の戦いとして認識されているようだ。だが政策的な議論の本質は、台湾海峡をめぐる「戦略的曖昧性」の認識にある。その点の理解なく、弱腰「媚中」派と強硬「反中」派の争いでどちらが勝つのか、という狭い日本の国内事情だけに依拠した視野に全てを歪曲させていくのは、危険である。
篠田英朗
2025.11.14
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「媚中」派罵倒気運の中で忘れられている「戦略的曖昧性」
高市首相の「台湾有事」をめぐる国会答弁を発端にして始まった日本と中国の間の舌戦は、日本国内では「媚中」派と「反中」派の戦いとして認識されているようだ。
ただし政策的な議論の本質から言えば、台湾海峡をめぐる「戦略的曖昧性」の位置づけが論点だ。その点の理解なく、弱腰「媚中」派と強硬「反中」派の争いでどちらが勝つのか、という狭い日本の国内事情だけに依拠した視野に全てを歪曲させていくのは、危険である。
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- 日本と「密接な関係にある他国」とはアメリカ
- アメリカの立場は「戦略的曖昧性」
- 日本にとっての台湾、中国にとっての台湾
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