トランプ政権「国家安全保障戦略(NSS)」(1):台湾に関する言及

第二期トランプ政権は、新たな国家安全保障戦略(NSS)を発出し、より明確な「トランプ色」を示した。NSSは台湾を「米国経済」に重要な要衝と位置づけ、「現状維持」のための侵略阻止を重視する。「第一列島線」での侵略阻止は同盟国の役割拡大を求める。なお高市発言は、NSSの内容と合致していない。国際問題を、国内政治的図式で理解する姿勢は危険だ。
篠田英朗 2025.12.06
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トランプ政権「国家安全保障戦略(NSS)」の発出

 第二期次トランプ政権の「国家安全保障戦略(NSS)」文書が発出された。https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2025/12/2025-National-Security-Strategy.pdf 第一期の際にもNSSは発出されており、それなりにトランプ政権の色が出たものであった。今回のNSSは、さらにいっそうトランプ大統領の色が前面に押し出されている。第二期のトランプ大統領は、全般的に、自分のやりたい政策を本当にやってきている、という印象だ。忠誠心の高い部下も集めることができている。第一期ではそこが難しかった。本人としては、それで妥協的にならざるをえなかった、ということだろう。第一期で頻発した閣僚の更迭は、第二期ではまだ見られていない。

 NSSは、どのような場合でも、非常に重要な文書である。アメリカという世界最大の軍事力を持つ超大国の安全保障政策の考え方が提示されているからだ。第一期よりもトランプらしくなった第二期トランプ政権の考え方が、詰め込まれている。

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続きは、7322文字あります。
  • 原則が書いてある
  • 台湾の法的位置づけについて 
  • 高市発言とトランプ大統領の関係について
  • NSSにおける台湾への言及
  • 高市発言とNSSの関係の問題性

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