9・11テロ事件から25年:世界はどのように変わったか

9・11テロ事件から25年。事件を契機に始まった「対テロ戦争」は、米国内の分断を深め、アフガニスタンやイラクへの軍事介入によって多大な犠牲と財政負担を生んだ。その間、米国とG7の経済的影響力や自由民主主義陣営の威信は低下した。しかも対テロ戦争はアフリカや中東で今なお続いており、世界の変化はまだ終わっていない。
篠田英朗 2026.09.10
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25年前に変わり始めた世界

 今年の9月11日は、2001年のアメリカにおける9・11テロ事件から25周年の節目にあたる。四半世紀といえば、随分と時間がたってしまったものだと感じる。しかし、あまりに衝撃的な事件であったため、その余韻は今でも残っていると言うこともできる。ニューヨークの世界貿易センタービル跡地は、すっかり新しい街並みに整備されているが、9/11博物館は、日本円で約5,500円の入館料にもかかわらず、連日多くの来館者を集め、ニューヨークで必見の訪問スポットとなっている。

 私自身について言うと、2001年といえば、1999年に初めて広島大学で常勤職をいただき、2000年から科研費もいただいて、研究者として独り立ちしようとしていた時期だった。2000年に国連本部で「ミレニアム・サミット」と呼ばれた歴史的な国連総会が開催された直後で、国際平和活動の分野では『ブラヒミ・レポート』と呼ばれる歴史的報告書が公になったばかりだった。そのため、報告書作成委員会の委員や、執筆にあたった研究員などに聞き取り調査を行っていた時期だった。9・11テロ事件の直前には、世界貿易センターも訪れていた。それだけに、私自身も、大きな衝撃をもって事件のニュースを見ていた記憶がある。

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  • アメリカ国内の政治構造の変化
  • アメリカの対外的影響力の変化
  • 自由民主主義陣営の勢力の変化
  • 終わっていない対テロ戦争

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