トランプ大統領の綱渡りの立ち位置について

 イラン・イスラエル戦争に対するトランプ大統領の位置づけは特異だ。アメリカ国内における「MAGA」と「ネオコン」の双方の支持を維持しつつ、そして対外政策において「第三者調停者」と「イスラエル同盟国の紛争当事者」としての役割を、同時に追求している。控えめに言って綱渡りの位置づけである。
篠田英朗 2025.06.25
読者限定

トランプ大統領の立ち位置の特異さ

 イラン・イスラエル戦争の停戦について、トランプ大統領の特異な位置づけが際立っている。これはアメリカ国内における「MAGA」と「ネオコン」の双方の支持を維持しつつ、そして対外政策における「第三者調停者」としての役割と「イスラエルの擁護者」としての役割を、同時に追求する姿勢から生まれている。

 控えめに言って、非常に危うい綱渡りだ。超大国アメリカだからできることと言えば、その通りだろう。しかしアメリカだからといって、このような綱渡りにリスクがないわけではない。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2657文字あります。
  • 国内の綱渡り
  •  国外での綱渡り

すでに登録された方はこちら

読者限定
戦略なきアメリカ、長期戦目指すイラン
読者限定
米国のベネズエラ攻撃とイラン攻撃の質的差異が示すこと
読者限定
「ドンロー主義」と米国のイラン攻撃
サポートメンバー限定
学者のSNSとの付き合い方に関する雑感
読者限定
イスラエルと米国のイラン攻撃は技術に溺れた賭け
読者限定
ギニア:西アフリカから見るグローバル化の後の世界(3)
読者限定
セネガル:西アフリカから見るグローバル化の後の世界(2)
読者限定
西アフリカから見るグローバル化の後の世界(1):ベナン