ホルムズ海峡を国際法の観点から見るとどうなるのか
米イスラエルの対イラン攻撃後、ホルムズ海峡の通航制限を巡り「封鎖」か否かで認識が分裂している。イランは自衛権に基づく選別的遮断と主張する。その主張が成立する範囲では、合法性の余地は出てくる。一方、米国のオマーン湾封鎖は、法的根拠がさらに弱く違法性が強い。これに照らして日本の対米追随姿勢も位置付ける必要がある。
篠田英朗
2026.04.28
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ホルムズ海峡の状況を法的概念で整理する
アメリカ・イスラエル対イラン戦争が勃発してから、ホルムズ海峡の交通の阻害が世界経済に与える影響が、注目を集めている。
ホルムズ海峡をめぐる問題に、どのような政策的態度を取っていくかは、日本を含めた諸国にとって、大きな問題だ。ただ、それ以前に、ホルムズ海峡の状況を、どのように理解するか、という認識の問題も、重要である。なぜなら、そもそもホルムズ海峡の状況の理解から、大きな見解の相違があるからだ。あるいは、認識の問題のところから、政治的対立が始まる、といっても過言ではない。
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- イランのホルムズ海峡管理:封鎖か閉鎖か
- イランのホルムズ海峡管理:敵性に基づく捕獲
- イランの海峡管理は合法か違法か:自衛権の抗弁
- 国連海洋法条約の位置づけ
- アメリカのオマーン湾における海上封鎖は合法か違法か
- 日本政府の政策的立場の評価
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