国家安全保障戦略(NSS)から見るアメリカのベネズエラ攻撃

米国は予告的にベネズエラへ軍事介入し、マドゥロ拘束を実行した。明白な国際法違反行動であるが、NSSが掲げる「モンロー主義のトランプ・コロラリー」を具体化し、西半球での優越確保と中国排除を示す行動である。一方、人口規模の大きい同国の占領統治は困難で、誰が権力を掌握し米国と取引するか次第で今後の展開は大きく変動する可能性があり、先行きは不透明である。
篠田英朗 2026.01.03
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予定通りですらあったアメリカのベネズエラ侵攻

 アメリカのベネズエラ首都カラカスへの攻撃と、マドゥロ大統領拘束作戦が行われた。トランプ大統領は、作戦の成功をSNSで報告した。日本時間の1月4日午前1時に、記者会見が開かれるらしい。本来であれば、記者会見の様子を見た後で記事を書くべきだが、その前に確認しておくべきことも多々あるので、状況確認のみ、行っておきたい。

 アメリカのトランプ政権は、カリブ海でベネズエラ民間船舶に対する攻撃を繰り返してきた。先月12月には、ベネズエラの港湾施設を、CIAがドローンで攻撃している、との報道も見られた。そしてトランプ大統領が、軍事作戦の決行をほぼ明言していた。その意味では、今回の軍事作戦は、予定通りであったとさえ言えるものだ。

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  • モンロー・ドクトリンのトランプ・コロラリー  
  • 不透明な今後の展開

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