AIとSIが戦う世界:偽情報との闘いは多方面を意識した政治感覚によって初めて可能になる
偽情報への対処には、真偽の確認に加え、情報を取り巻く政治的意図を読む力が必要だ。トランプ大統領によるAIからSIへの改称を、開発減速論への反発、反グローバリズム、大統領主導の政策、中国との競争という文脈から考察する。日本には、米国の意向を理解しつつ、自国の立場を踏まえた冷静な判断が求められる。
篠田英朗
2026.10.09
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偽情報に警戒することの難しさ
アフリカのケニアで3日間にわたり、IGAD Leadership Academy(ILA)の研修の講師を務めた。ILAの研修はこれで5回目くらいになるのだが、これまではリーダーシップに関する研修だった。今回は、選挙時期のメディアの役割という、少し趣を変えたものだった。選挙が近いケニア、ソマリア、南スーダンの3カ国に焦点を当て、メディア関係者を参加者として招いて研修を行った。
私は新しい内容で4セッションを担当し、集中的な準備を行った。その詳細に触れると、それだけで長文になってしまう。いずれにせよ、選挙時に激しくなることが予測される偽情報などを通じた、政治的動機に基づく情報操作に、メディアがどう対抗していくかが、一つの大きな議題になったことは言うまでもない。
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- AIをSI(Super Intelligence)と言い換えるトランプ提案
- 名称変更までの経緯
- トランプ大統領自身の説明
- 「グローバリスト」批判の政治的立ち位置との連結
- AI開発をめぐる国際政治闘争
- 名称をめぐるイデオロギー闘争
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